証拠金維持率・ロスカットについて
- 2018/10/07
- 08:21
今回の記事は前回の続き。
証拠金維持率、ロスカットについての記事です。
前回、証拠金維持率が一定を下回るとロスカット(強制決済)される事がわかりました。
それでは、ロスカットされた場合、口座残高、証拠金維持率がどうなるのか?
下の例で計算してみましょう。

口座残高10万円
ロングポジション 1万通貨 保有中の損益 -5千円 必要証拠金4万円
ロングポジション 千通貨 保有中の損益 +200円 必要証拠金4千円
証拠金維持率の計算
(10万円-4万4,000-5,000+200)÷4万4,000 x 100 = 116.3%
この時点で証拠金維持率は116.3%でした。
翌日、このポジションとは逆方向にレートが動き、含み損が以下の通りに増加してしまった。
1万通貨 保有中の損益 -1万2,000円
千通貨 保有中の損益 1円
(10万円-4万4,00-12,000-1)÷4万4,000 x 100 = 100%)
証拠金維持率は100%を僅かに上回っている状態です。
ここから1円でも含み損が増えると全てのポジションがその時点で決済されます。
それではロスカット後の残高がどうなったのか確認しましょう。
ロスカットされた為に確定した損失:1万2千円
損失確定前の残高:10万円
10万円-1万2千円=8万8千円
口座残高は8万8千円となりました。
ロスカット前の1万通貨での取引を行った場合の証拠金維持率と、ロスカット後の証拠金維持率を比べてみます。
ロスカット前
(10万円-4万円)÷4万円 = 150%
ロスカット後
(8.8万円-4万円)÷4万円 = 120%
ロスカット前なら150%でしたが、ロスカット後は120%となります。
よって、取引枚数を以前と同じように取ることも、含み損を多く抱える事も難しくなります。
次はもし、1万通貨の含み損が5千円の時点で決済をした場合、証拠金維持率はどうなるでしょうか?
10万円-5千円(決済分)-4千円÷4千円 x 100 = 2,275%
(口座残高-損失分-千通貨の必要証拠金)÷千通貨の必要証拠金 x 100 = 証拠金維持率
次に示すのは、10万円の資金で千通貨と1万通貨で取引した場合、何pipsまでの損失を許容できるのか証拠金維持率から計算してみましょう。
ポジションの含み損が0の場合であれば計算は以下の通り。
(口座残高10万円-4千円-0)÷4千円 = 2,400%
証拠金維持率は2,400%です。
ここから2,300%のマイナスになると証拠金維持率は100%になりますね。
4,000必要証拠金 x 2,300% = 92,000円
この金額の損失が発生するとロスカットされるのが分かります。


9万2千円は千通貨であれば1pip = 10円なら 9,200pips分という事です。
ドル円レートであれば、92円分に相当します(笑
次に1万通貨で計算してみましょう。
(10万-4万円-0)÷4万円 = 150%
50%のマイナスで100%になります。
4万円 x 50% = 2万円
1万通貨1pipが100円ならば200pipsでロスカットされます。
このようにどれくらいのポジションを保有していればいくらまで損失を許容できるのか
どれくらいの資金があればといった具合にトレードする前にご自身で取引枚数がある程度計算もできます。
リアルの取引では証券会社の取引画面でリアルタイムで残高、証拠金維持率等が表示されていると思いますのでご自身で計算する事はないでしょう。
他に有効証拠金、余剰証拠金というのがあります。
これは非常に簡単で、現時点でトレードに使える金額を表示しています。
次回も引き続きFX超初心者というカテゴリーを行います。
次回のFXスクール開催は以下の通りです。
・11月17日~ エキスパートクラス
・11月15日~ スイング・デイトレードクラス
お申込み、詳細は こちら より
ご評価頂けましたらクリックお願いします^^

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証拠金維持率、ロスカットについての記事です。
前回、証拠金維持率が一定を下回るとロスカット(強制決済)される事がわかりました。
それでは、ロスカットされた場合、口座残高、証拠金維持率がどうなるのか?
下の例で計算してみましょう。

口座残高10万円
ロングポジション 1万通貨 保有中の損益 -5千円 必要証拠金4万円
ロングポジション 千通貨 保有中の損益 +200円 必要証拠金4千円
証拠金維持率の計算
(10万円-4万4,000-5,000+200)÷4万4,000 x 100 = 116.3%
この時点で証拠金維持率は116.3%でした。
翌日、このポジションとは逆方向にレートが動き、含み損が以下の通りに増加してしまった。
1万通貨 保有中の損益 -1万2,000円
千通貨 保有中の損益 1円
(10万円-4万4,00-12,000-1)÷4万4,000 x 100 = 100%)
証拠金維持率は100%を僅かに上回っている状態です。
ここから1円でも含み損が増えると全てのポジションがその時点で決済されます。
それではロスカット後の残高がどうなったのか確認しましょう。
ロスカットされた為に確定した損失:1万2千円
損失確定前の残高:10万円
10万円-1万2千円=8万8千円
口座残高は8万8千円となりました。
ロスカット前の1万通貨での取引を行った場合の証拠金維持率と、ロスカット後の証拠金維持率を比べてみます。
ロスカット前
(10万円-4万円)÷4万円 = 150%
ロスカット後
(8.8万円-4万円)÷4万円 = 120%
ロスカット前なら150%でしたが、ロスカット後は120%となります。
よって、取引枚数を以前と同じように取ることも、含み損を多く抱える事も難しくなります。
次はもし、1万通貨の含み損が5千円の時点で決済をした場合、証拠金維持率はどうなるでしょうか?
10万円-5千円(決済分)-4千円÷4千円 x 100 = 2,275%
(口座残高-損失分-千通貨の必要証拠金)÷千通貨の必要証拠金 x 100 = 証拠金維持率
次に示すのは、10万円の資金で千通貨と1万通貨で取引した場合、何pipsまでの損失を許容できるのか証拠金維持率から計算してみましょう。
ポジションの含み損が0の場合であれば計算は以下の通り。
(口座残高10万円-4千円-0)÷4千円 = 2,400%
証拠金維持率は2,400%です。
ここから2,300%のマイナスになると証拠金維持率は100%になりますね。
4,000必要証拠金 x 2,300% = 92,000円
この金額の損失が発生するとロスカットされるのが分かります。


9万2千円は千通貨であれば1pip = 10円なら 9,200pips分という事です。
ドル円レートであれば、92円分に相当します(笑
次に1万通貨で計算してみましょう。
(10万-4万円-0)÷4万円 = 150%
50%のマイナスで100%になります。
4万円 x 50% = 2万円
1万通貨1pipが100円ならば200pipsでロスカットされます。
このようにどれくらいのポジションを保有していればいくらまで損失を許容できるのか
どれくらいの資金があればといった具合にトレードする前にご自身で取引枚数がある程度計算もできます。
リアルの取引では証券会社の取引画面でリアルタイムで残高、証拠金維持率等が表示されていると思いますのでご自身で計算する事はないでしょう。
他に有効証拠金、余剰証拠金というのがあります。
これは非常に簡単で、現時点でトレードに使える金額を表示しています。
次回も引き続きFX超初心者というカテゴリーを行います。
次回のFXスクール開催は以下の通りです。
・11月17日~ エキスパートクラス
・11月15日~ スイング・デイトレードクラス
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